建築家 安藤忠雄

コワイ顔の表紙だなあと思ったら、写真はアラーキーでした。
設計してもらった家の壁に勝手に絵なんかをかけているのがばれると
「ここに絵をかけてはいかん!」と外されるらしい、
という噂を耳にしたことがあるけれど
この本を読む限り、事実なんだろうなと思いました。
今までインタビューやら対談のコメントやらを
断片的に読んできたものがこの本でやっとつながった感じ。
独学で建築を学んだ、というのは
並大抵の努力じゃない。
元ボクサーだからそこで根性が鍛えられたんだろうなんて思ってたけど
そういう単純なことでもありませんでした。
TVなどでちらっとお見かけするとき
弾丸トークで熱く語っているけれども、
その姿勢はメディアの前に限らず相手が役所だろうと個人だろうと、
どこでも一緒らしい。
政治家が皆こんな人だったら日本もがらっと変わると思います。
作品に毎度賛否両論ありますが、
あの時はこうだったからこうしたのだという解説に
なるほど、と思わずうなずいてしまいます。
コンクリートの人だと思っていましたが、
環境と建築素材の関係については安藤氏も考えているようなので
この先どういう風になっていくのか楽しみです。
建築家 安藤忠雄