薬に頼らない新時代の医学

「菌ちゃんげんきっこ」について
何人かのお客様にオススメしたことがありますが
今月また吉田先生のインタビューが載った本が出ました。


薬に頼らない新時代の医学 [ 今井 一彰 ]






登場される方は医師中心ですが
内容がタイトルの通りで、病院で受けられるような医療を
勧めず、自分でできる方法中心を提唱しているのが大変に興味深いです。
鍼灸に来る方は睡眠中に歯を食いしばっている方が多いのですが、
逆に口呼吸している方も多い気がしてきました。
あいうべ体操、腹八分目の食事、
肯定的な言葉を使う、
など、今すぐできることがたくさん紹介されていておすすめの健康本です。
山口康三先生の糖尿病の網膜症を食養生と運動で治す、
というのは深く頷きました。
糖尿病の人で、透析直前の状態で合気道を始められて、
毎朝欠かさず稽古に来続けた結果、それだけで
かなり状態が改善した方を間近で見ているので
あれは奇跡ではなくちゃんと改善した理由があるんだなあと。
ちなみに私は山口創先生の「1秒間に5センチ位の速さで肌に触れている時が最も気持ちよさを感じる」と言う記述を別のところで読んで以来、ローラー温灸を滑らせる速度をそのぐらいにするように心がけています。
ついつい速くなってしまうんですけどね。
「マッサージは、される人よりしてあげる人の方がより多くオキシトシンが出る」というのも日々の励みになります。


治療室に置いておきますので興味のある方は手に取ってみてください。
祐天寺 きよら鍼灸院
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Date: 2022.04.11 Category: 本・雑誌・新聞記事  Comments (0) Trackbacks (0)

ノイズに耳を傾ける




とにかく養老先生がまだ死ななくて良かった。
みんなそう思ってこの本を買うんだと思う。


中川医師が、養老先生が心臓手術の後にはあっさり白内障の手術を受けたり、
愛猫の腹水を抜きに1日置きに病院に連れて行ったりして、
自分の病をきっかけに
「医療からできるだけ距離を置きたい」
という考えはこれで変わった筈だと思ったのに
そうではないとご本人が言っていることには
納得できない、と。


確かに、どうしようもなく眠いとか具合が悪い、と病院嫌いの高齢者が思うのであれば
そろそろこれも寿命か、と
そのまま我慢しそうなイメージがある。
しかし養老先生はそんなことはしない。
ギリギリのところでちゃんと東大病院を受診して治療を受けて、
且つ退院してからは「もう病院には顔は出しません」とちゃっかりしている。
命をかけて首尾一貫した主張をするよりも
命は惜しい、と思って行動する方がもちろん良いに決まっているけれど。


自分が中年になってみて、今の自分が80代の人に対して思うことと、
実際に高齢者になってから考えることは
きっと全く違うだろうということくらいは想像できるようになった。
とりあえず今日の時点では80くらいまで元気に生きられたらいいかなと思っているが
70になったら90くらいまで生きたいな、
90になったら、ここまできたらせっかくだから100まで生きなきゃな、
と思っていることだろう。


データに出てこない差異とかノイズが実際の人間で
現代医療が相手にしているのは人工的な身体、
というくだりに大いに頷き、
これからもできるだけ、ノイズに耳を傾けたり
落とし穴から落ちてきた人に寄り添っていこう、と思いました。


養老先生、うんと長生きしてください。
Date: 2022.03.30 Category: 本・雑誌・新聞記事  Comments (0) Trackbacks (0)

世界のひきこもり

今朝はほどよい気温で、祐天寺への通勤途中、
目黒川沿いを桜を見ながら自転車を漕ごうかな…
なんていうのは今年ももちろん無理で、50mで山手通りに戻りました。
昨年より人出も、花見を狙ったお店も多いですね。



昨年の記憶にありませんが、
ドンキホーテの前あたりに真新しいピンクの早咲きの桜が植えられてらり、
ヒョロヒョロではありますが毎日楽しませてくれます。
そろそろ散り始めなので今晩の風で半分なくなってしまうかも。






先週「世界のひきこもり」という本を読みました。

直接の友人でひきこもっている人はいませんが、
友人・知人の兄弟や親戚まで広げると 「何年も何十年も家からほとんど出ない人」が結構実在します。
この本で、ひきこもりは必ずしも「働きたくても働けない可哀想な人たち」でも、「社会構造の問題」でもないことが語られます。
インタビューに出てくるのは
フランス 中国 アメリカ アルゼンチン インド イタリア パナマ共和国 スウェーデン バングラデシュ フィリピン カメルーン 北朝鮮 台湾。
世界中を網羅しているわけではないけれども、
私も今までは「引きこもれるのは経済的に余裕がある人たち」
という誤解をしていた一人なので、
ひきこもる人の共通性、あるいは多様性が大変に興味深かった。
昨日早速、お客様からご親類に長年のひきこもりがいる
という話題が出たので、この本を紹介しました。


「ひきこもり」も多様な生き方の一部なのだと
社会から受け入れられることが、
本当は外に出たいと思っている人達を出やすくすることにも、
外に出たくないと思っている人達を生きやすくすることにも繋がって行くのでしょう。
当事者以外が手にとって、ひきこもる人の存在を理解しようとする一助になる本だと思います。


Date: 2022.03.26 Category: 本・雑誌・新聞記事  Comments (0) Trackbacks (0)

「一度きりの大泉の話」を読みました


萩尾望都「一度きりの大泉の話

さっき届いて、一気読みしました。

私の10代、厨二病を支えてくれたのは漫画でした。
中でも萩尾望都先生の漫画は特別で、
世代的には私よりもう少し上の人達が夢中になっていたかと思いますが
「14歳」とか「薔薇」とか「イギリス」と聞くたびに
いまだに「ポーの一族」が頭に浮かびます。
一昨年の「デビュー50周年 ポーの一族展」にも一人で行ったりして。
ティルダ・スウィントンみたいな女性の顔が好きなのも
萩尾先生の漫画の影響なのではと思います。
とはいえ、この20年はあまり読んでおらず、
萩尾先生は今でも描き続けていらっしゃるので未読が溜まる一方です。
たまに読んで、やっぱり凄い人だと毎回感嘆はしていますが
一度断捨離の為に漫画を大量に処分して以来、
作品全読破は老後の楽しみにとってあります。
もちろん電子書籍ではなく再び紙で蒐集したい。

作品は好きだけれども作家事情には疎く、どの先生がどの先生と仲が良いとか
どこに住んでいるとかいうストーリーにも
あまり興味がない方だったのでこの本で驚くことが沢山ありました。
「花の24年組」と言われる中心人物(だと思っていた)なのに、
萩尾先生が「24年組」と括られることを好まないこと。
そしてデビューから50年も経っていて
(あらためて50年って凄すぎる!)
同世代の竹宮惠子先生と一緒に暮らした経歴もあるのに
対談とか見かけたことが一度もないこと。
萩尾先生のインタビューなどをTVなどでお見かけすると、
弾丸トークタイプではないというか
じっくり考えてから言葉に出すタイプなのかしらという印象でしたが
社交的ではないという自己分析がこの本の中でも語られています。
生い立ちの影響なのか、自己肯定感は低かったようで、
漫画家になることを反対し続けたご両親と上手くいっていなかった話は
何かで読んだことがあります。
才能があるし努力も並大抵ではない人なのに!
今回、竹宮先生との別離、辛い思い出をここまで詳細に語っていただいて
人間ドラマとしては知れて良かったけれども、
読んでいて申し訳なく思いました。
50年も封印していた記憶、本を書くことで傷をえぐってまた具合悪くなったりしないだろうか。
ストレスマックスだった時代にタイムマシーンで出向いて
私 鍼打ちます!揉みほぐします!と妄想します。

竹宮先生の本の出版以降、
よほど、周囲からの「大泉時代の話を聞きたい」の圧が強かったのでしょう、
もう本当に、金輪際、萩尾先生をほっといてあげて欲しい!
ただ、静かに作品を描くことに集中させて欲しい。
これを読んで、同じ思いのファンは沢山いるだろうな。
竹宮先生側の大泉の話は萩尾先生のことを好意的に書いてあるとのことですが
萩尾先生のこの本の中でも竹宮先生はキラキラしていて、
決して悪くは書かれてはいません。
でもそれが余計に
後半、竹宮先生から突然決別の手紙を渡されることのショックが想像できます。
ただ当時、お二人ともまだ20代、
もっと人生経験を積んだり、周囲に相談できる人が沢山いたりしたら
状況は違ったかも知れませんが・・・

今回萩尾先生の方の本から読んだのは運命だったのかな。
「少年の名はジルベール」の方は読まないと思います。
いや、この本を読むまではそのうち読もうと思っていたのですが
もういいや、大泉の人間模様はお腹いっぱい。
竹宮先生の作品も沢山読んだし、「地球へ・・・」はボロボロになったやつをまだ取ってあって
大好きです。

竹宮先生とのエピソード以外でも、
病に倒れたご友人の代わりに漫画を描いたりとか、資料が少ない中でヨーロッパを描く苦労とか、
そんな風な経緯であの話が描かれていたのか、と感動するとともに
漫画を読むのが生き甲斐だったあの頃の自分の思い出とリンクして感傷に浸りました。
萩尾先生が少年愛には興味が持てなかったという話が
個人的には一番、読んでよかったと思うくだりです。
スタジオライフの公演をBL大好きな人に誘われて観に行った時も、
この舞台は好きだけれども、
「トーマの心臓」はBLじゃないのでは、とずーっともやもやしていたので。

手元に置き続けるのは萩尾先生の「もう 本当にこの話は最後にしたい」という
強い思いが伝わりすぎて私には重いので
早々に手放そうと思います。

今日はスーパームーンだそうですが
頭の中は今はそれどころじゃない感じ。

しばらく余韻が残りそう・・・







Date: 2021.05.26 Category: 本・雑誌・新聞記事  Comments (0) Trackbacks (0)

ケンシロウを覚えてますか




北斗の拳って読んでましたか?



私は読んでいて、アニメも毎週観ていました。

中学生の頃の話なので、

ケンシロウ役の神谷明さんの、

「アタタタタタタタタタタタタ!」という裏返った声と

「〇〇の秘孔を突いた。お前はもう、死んでいる」

という冷静な低音、

「ヒ・デ・ブ!」という謎の叫び声とともに四方八方に飛び散る敵の肉体、

というインパクトのあるシーン以外は

もう内容もうろ覚えになってきてましたが、

これ読んで新たに漫画を買った人、

思い出そうと思って書い直した人もいるんじゃないでしょうか。






北斗の拳を知らない世代には「?」なタイトルですが

帯に「そう来たか・・・!」とあるように、

ケンシロウ懐かしい!と思う世代にとっては

ほんと、そう来たか!です。



沼倉孝一くんはヤクザにお母さんを奪われて復讐を誓いますが

お手本が漫画 北斗の拳の「北斗の神拳」。

北斗神拳は確か一子相伝でしたね。

「一子相伝」という言葉もこの漫画で覚えました。
というか、北斗の拳以外では使用例を見たことがない・・・


沼倉くんは無論、伝承者ではないので苦節30年、ついに「沼倉暗殺ツボ」を編み出します。

ツボで本当に人を殺せるのだろうか・・・

3巻になっても仇のヤクザ 木村の暗殺は上手くいっておりません。
(沼倉暗殺ツボも結局出てきていない)

それどころか病で余命が短いことを木村の身体に触れて知り
(沼倉くんの触診能力が半端ない!!)

病気で死ぬのではなく何としても自分の手で木村を殺したいと、

パトロンの大金持ち野田さんのコネクションを使って、名医の手術で治してあげています。

寝たきりのお父さんの治療費と生活費とマッサージ学校の費用を賄うため
風俗で働いていた22歳の可愛い坂本さんは

ユリア役ということで沼倉マッサージに転職しますが、

週六日勤務で月給が100万円!

沼倉マッサージは全然忙しそうには見えないけれど

野田さんのサポートでテナント料も

久田さん(木村の動向を探るスパイ。こちらも巨乳で美人)の月給100万円も、

沼倉くんは余裕で支払えている模様。


坂本さんのお父さんは交通事故で寝たきりと言うことですが

食事シーンでは普通に背もたれ付きの座椅子に座って

ご飯を食べています。

あれ?一人で座れるなら「寝たきり」じゃないし。


(もしかしてこの後、沼倉くんの指圧で歩けるようになる、という展開になるかも知れない)




もう、どこから読んでも漫画かよ!というツッコミどころ満載なのですが、

そうだよ漫画だよ!・・・



出てくるツボの名前は実在してるし

効能も誇張はあれど間違っているわけではなく当たらずしも遠からず・・・


ヤングマガジン連載ということで男性目線の下ネタ寄りなのは否めませんが

復讐すると言いながら、次々と凄い指圧で人を幸せにしていく沼倉くん。

面白いのでGW中に二度読みしました。



昔、まだ学生で免許を取る前

関西の友人の家に泊めてもらった時に

お礼に学校で習いたての指圧を真剣にしたら

後日「身体がものすごく軽くなって、踊り出したいレベル。指圧ってすごい」

という過分な褒め言葉をもらったことがありますが

それを思い出しました。

後にも先にもあそこまで指圧だけで賞賛されたことはないので

私にもケンシロウ、じゃなくて沼倉ケンシロウ魂が必要です。

とうが立ったあん摩マッサージ指圧師には

初心を思い出すためにも是非一読をお勧めしたい。



ちなみに北斗神拳に出てくる秘孔の名前は創作がほとんどですが、

実際にあるツボ、

頭維(ずい):頭部、額の角の生え際の直上0.5寸にある。

命門(めいもん):第二・第三腰椎棘突起の間にある。

霊台(れいだい):第六・第七胸椎棘突起の間にある。

人中(じんちゅう):水溝(すいこう)の別名。鼻の下の際と上唇の際の中間に取る。

血海(けっかい):大腿内側、内側広筋隆起部で膝蓋骨底内端の上方2寸に取る。

が、北斗神拳だと(場所は不明)

頭維(とうい):指を抜いてから3秒後 身体が半分に裂け死ぬ

命門(めいもん):1分後 背骨がふたつに折れ死ぬ

心霊台(しんれいだい):延命できるが痛みは今の数倍になる

人中極(じんちゅうきょく):最も破壊力をもつ必殺の秘孔

上血海(じょうけっかい):右足が自由に動かなくなる



今あらためて見ると凄まじいですね。
うっかり私も普段、秘孔の場所を突いているかも知れませんが
伝承者じゃないので大丈夫。



お前はもう

笑っている ........



「北斗の拳」はありませんが「ケンシロウによろしく」は

治療室に置いておきます。読んでみてください。



以上
高野でした。

祐天寺 きよら鍼灸院 友だち追加








Date: 2021.05.11 Category: 本・雑誌・新聞記事  Comments (0) Trackbacks (0)
プロフィール

Saori Takano

Author:Saori Takano
「ここに来て良かった!」と心から言っていただける治療室を目指しています。

鍼灸治療は人対人の相性が重要だと思っています。
来院するかどうか迷っている方は
ざっと眺めていただいて参考にしてくださいませ。

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